IT業界は売り手市場とも言えるため、未経験でもスキルを身につけて参入することは可能だ。独学やスクールで身につけられるプログラミング言語の種類は数多くあるが、その1つに依然として根強い人気を誇るJavaがある。

Javaは、1995年にアメリカの会社で開発されたプログラミング言語で、2010年に吸収合併されてからも提供され続けている。歴史が古く、プラットフォームに依存しない汎用性の高さにより、これまでに様々な開発場面で使用されてきた。今でも世界中で幅広く使用されており、今後もJavaエンジニアの需要は高いだろう。

Javaの最大の特徴とも言えるのが、オブジェクト指向だ。アクセルを踏むと車が前に進む、ATMのボタンを操作すると現金が引き出されるなど、内部構造よりも、モノとモノが持つ働きに着目した考え方だ。

オブジェクト指向が考えられる以前は、プログラムに追加や変更を行うと、他の部分にも予想外の影響が出たり、修正が必要になったりすることがあった。だが、オブジェクト指向の出現により、プログラムの独立性や拡張性、再利用性が実現し、開発にかける時間とコストの大幅な削減に成功したのだ。

こうして、大人数での開発を非常に便利にしたJava。開発当初からセキュリティの面が重視されていたこともあって、銀行などの高い安定性が必要な大規模システムの開発にも広く使用されている。その他Webとの相性が良く、Androidアプリの開発に使われているのだ。このようにJavaを用いた開発案件は、まだまだ高需要の中にある。